最高点は北土建設の92点
札幌市は、2022年度上半期(4―9月)に竣工検査した工事193件の施行成績評定結果をまとめた。全業種の平均は77.8点で、前年度同期を0.5点上回った。土木系は78.1点で1点上昇し、営繕系は76.7点で1.2点ダウン。最高点は木挽大橋耐震補強(北土建設)の92点だった。
設計金額500万円以上の工事が対象。工事費の平均は4811万5000円だった。内訳は土木系が34件減の161件。営繕系は24件減の32件で、うち建築が5件減の15件、機械が14件減の8件、電気が5件減の9件となっている。
土木系は最高点が92点、最低点が60点。木挽大橋耐震補強に湖水大橋補修(石山組)と豊平川処理区Ⅰ―04200平岸2条4丁目ほか下水道新設(杉原建設)が90点で続く。
点数分布を見ると、85点以上は2.2ポイント上昇の4.3%、80―84点が4.5ポイント増の25.5%、75―79点が7.2ポイント増の59%。一方で、70―74点が13.5ポイント減の10.6%、69点以下が0.4ポイント減の0.6%と高得点層にシフトしている。
市は、水道局の週休2日試行工事の大幅な拡大や、ゼロカーボンの取り組みに対する加点などを背景に点数が底上げされたとみている。
主な工種別の平均点は道路が85.8点、街路が83.9点、公園が78点、下水管路77.9点など。道路維持は10区平均で78.1点だった。
営繕系は最高点が83点、最低点が68点。平均は建築が76.1点で0.4点上昇した一方、機械が76点で3点、電気が78.1点で1.1点それぞれ下降した。
最高点は北34条駅照明設備・電灯分電盤更新(札幌日信電子)と、市営住宅発寒団地建て替え4号棟新築主体(藤井工務店)の83点となっている。
点数分布は85点以上がなく、80―84点が24.5ポイント減の9.4%、75―79点が33.9ポイント増の75%、70―74点が3.6ポイント縮小の12.5%、69点以下が1.3ポイント拡大の3.1%となっている。