耐震不足の整備方針を検討 26年度までの着工目指す
釧路開建は、釧路市と網走市をつなぐ国道240号の迂遠別橋について、耐震性が不足していることから架け換えも視野に入れ整備方針を検討している。概略設計を進めていて、2026年度ごろまでの着工を目指し、数パターンの施工方法を模索する。その後、詳細設計に持ち込み、対応策を打ち出したい考えだ。
迂遠別橋は、釧路市阿寒町下舌辛10線地区にある鋼橋で、ウエンベツ川に架かる。北海道横断自動車道を阿寒ICで降りて、240号を釧路市街地に向かうと一番最初にある。阿寒湖温泉へ向かう道としても使われている。
橋長36m、幅員6.5mの2径間合成桁橋で、橋台は逆T式。1961年に架設した。完成から60年以上が経過し、耐震性不足が調査で分かった。26年度をめどに対策へ取り掛かるため、施工方法などを検討している。
概略設計を8月30日にドーコンが1900万円(税抜き)で落札した。業務期間は23年3月24日まで。架け換えに加え、現橋の修繕・補強、現橋活用案などを軸に数パターンの対策を検討する。
今後は設計の成果を踏まえて、コストや安全性などを精査し整備方針を固める。詳細設計などを進めて、対策に乗り出す見通しだ。