JR北海道ホテルズは13日、引退車両の部品を客室内家具に採用したコンセプトルームをJRイン函館内に新設すると発表した。国鉄時代から使われるキハ40形車両から取り出した座席や車両番号票などを使い、鉄道ファンにアピールする。「鉄道の日」に当たる14日から宿泊予約を受け付け、11月1日に利用を始める。
8階の1室を改装し、「キハ40トレインルーム」プランと称して受け付ける。
室内に運転台、ボックスシート、吊り輪、扇風機などの実物を配置。運転台はレバー、ボタン類を自由に操作でき、眼前の大型モニターに道南地区の走行映像を流せる。JR函館駅直結の立地を生かし、窓際に設置したボックスシートから本物の車両の行き来を眺めることも可能だ。部屋タイプは30m²の禁煙ラージツインルームで定員2人。部屋料金は税込み1万6400円から。小学生は追加料金2000円、未就学児は無料で添い寝可能とする。予約はJRイン函館公式サイトで受け付ける。
JR函館駅開業120周年を記念して開設した。利用特典で運転士用の携帯時刻表のレプリカを宿泊者全員に贈呈。このほかホテルスタッフ撮影のキハ40車両写真を使った宿泊証明書を発行する。