南幌町で農業高付加価値化 用水路3564mなど
空知総合局産業振興部は、南幌町で区画整理などを進めている経営体鶴城一期地区の2023年度以降残事業費に15億6940万4000円を見込む。残事業量は農業用用水路3564m、農業用排水路2517m、区画整理127.1haとなっている。
区画整理と用排水路の整備を実施するもので、総事業費は28億6300万円。17年度に着工し、25年度の事業完了を予定している。
同地区は、南幌町市街地の南側に位置する水田地帯。水稲や小麦、大豆を生産していて受益面積は324.2ha、受益戸数は40戸ある。
区画規模が小さいことや施設の老朽化により、経営規模拡大や維持管理に支障を来している。ほ場を1.2ha程度に大区画化し、汎用(はんよう)化を進めることで農業の高付加価値化を推進する。
区画整理の内容は、整地、道路、用排水路、暗渠。用水路はコンクリートフリュームとポリエチレン管、塩ビ管、排水路はコンクリートフリュームで整備する。暗渠は素焼き土管で、疎水材として火山れきを用いる。
残事業費の内訳は、農業用用水路3564mに5億8858万2000円、農業用排水路2517mに6932万3000円、区画整理127.1haに8億2027万5000円、測量試験費に5791万7000円、用地補償費に625万1000円、換地費に2705万6000円となっている。
22年度は、区画整理24.8haに3億520万円を充てている。