苫小牧市は建て替えを計画している市営住宅末広団地について、2023年度に既存施設の解体に向けた実施設計をする方針だ。1棟294戸を2棟150戸に改築する計画で、90戸と60戸に分けてそれぞれ2カ年で施工する考えだ。
末広町1丁目の末広団地1―12―1はRC造、13階、延べ1万7828m²の規模。1972―74年に建設した。
耐震化の優先度判定で、最も早期の対応が求められる結果が出ていて、建て替えが急務となっている。市は21年2月にまとめた市営住宅等長寿命化計画で、建て替えの方向性を打ち出した。
住民の移転を20年度から開始。年内にも全世帯の移転が完了する見込みだ。
当初は23年度に本体建設に向けた実施設計や既存施設の解体にも取り組む予定だったが、予算確保の関係で流動的な部分を残している。
また、24―25年度で90戸、26―27年度で60戸を建設する計画だったが、実施設計などの時期によってはずれ込む可能性がある。