地域の魅力紹介も 釧路市に新たなコワーキングスペース

2022年10月22日 09時00分

フィッシャーマンズワーフMOOにオープン
「Sunset Office」

 釧路フィッシャーマンズワーフMOOのコワーキングスペースが17日、オープンした。地域に詳しい人が利用者に食や観光といった魅力を紹介する。ワーケーションに取り組む企業の受け入れなど、関係人口の拡大に期待が寄せられる。

新たな交流拠点が誕生した

 釧路市がテレワーク推進交付金を活用して5階の154m²を改修。Wi―Fiを完備し、個室と共用合わせて52席を用意した。窓から釧路川や幣舞橋を眺めながら開放的な気分を味わえる。躯体はタカオ工業、電気は新橋機電で進めた。

 管理はパーソルワークスデザイン(本社・東京)が担う。同社は、2020年度に宮崎県日向市で企業向けのワーケーション事業をスタート。現地をよく知る人にコンシェルジュとして協力してもらい、利用者に食や観光など地域の魅力を紹介するのが特長だ。釧路市は全国2例目で、シンボルである夕日をイメージできるよう「Sunset Office」としてPRする。

 同社人事ソリューション本部の上野翔平さんは「施設を改修しただけではワーケーションは不十分。利用者の誘致、自治体のPR、コンシェルジュとの連携が大切」と力を込める。現時点では、同社が呼び掛けた首都圏を中心としたITやデザインなどの企業が主な利用者となる。

 オープンに合わせて開かれたセミナーで基調講演をした日本ワーケーション協会の箕浦龍一特別顧問は、ワーケーションを異文化との接触による化学反応と説明。「個人で仕事をするのがビジネスリテラシーの標準となっている。受け入れる自治体も、完璧な環境が必要と考える必要はない」と強調した。


関連キーワード: 働き方改革 釧路

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 川崎建設
  • 日本仮設
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,972)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,363)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,321)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,241)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (831)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。