橋長1433mの桔梗高架橋で伸縮装置補修などを計画
函館開建は所管する国道橋のうち、2023、24年度で61橋を修繕する計画だ。23年度は29橋、24年度は32橋という内訳。長大橋では函館・江差自動車道の桔梗高架橋上りで24年度に伸縮装置の補修などをする。
北海道開発局が3月にまとめた橋梁長寿命化修繕計画を基に集計した。
路線別の内訳は5号が函館新道分1橋を含む16橋、37号1橋、227号6橋、函館・江差自動車道分1橋を含む228号が22橋、229号8橋、230号1橋、278号7橋。いずれも20年度までに定期点検を終えていて、健全度は全て「機能に支障が出る可能性があり早期に措置すべき状態」のⅢだった。
橋長100m以上の長大橋を見ると、函館市内の桔梗高架橋上りは24年度にも伸縮装置を修繕する。函館IC付近の橋長1433m、全幅9・8mの58径間PCポステン中空床版桁橋で、2000年に完成。老朽化の進行で漏水などの不具合が生じている。
森町内の5号上鳥崎橋も24年度の修繕を見込む。橋長135m、全幅9・5mの6径間PRCポステン中空床版桁橋。1972年の完成で、局所的な浮きなどが目立っている。
5号はこのほか、函館新道の藤城跨線橋で、漏水が発生していることなどから24年度に主桁補修を予定する。七飯町内に架かる橋長128m、全幅12・5mの3径間連続非合成鈑桁橋で、2000年に完成した。ところどころに腐食が生じている。
檜山管内では、厚沢部町内の227号俄虫橋の伸縮装置補修を24年度に計画する。橋長132・1m、全幅14・5mの5径間連続非合成鈑桁橋で58年に建設。漏水が目立っている。
計画には橋梁点検の予定も盛り込んだ。23年度112橋、24年度142橋、25年度132橋の計386橋を点検対象としている。