旭川市水道局は、下水処理センターの非常用発電機棟現地改築の2024年度着工を目指している。基本設計ではRC造、2階一部塔屋、延べ600m²の規模を想定。875㌔㌾㌂のディーゼル発電機2台を設置する。
神居町忠和287にある同センターの敷地内で、非常用発電機を建屋ごと改築。地震などで外部電源が機能しなくなった場合にも、数日間は下水道ポンプや処理ラインの稼働を継続できるようにする。
現在は汚泥焼却棟の北西にある建物を、管理本館西側の空き地に移転改築する。現状は1125㌔㌾㌂と875㌔㌾㌂の発電機2台を置くが、1981年の供用開始から使われているため、改築して設備ごと更新する。
21年度には日水コンが基本設計を完成させ、ことし6月末には実施設計を同社に発注。新施設の2階部には875㌔㌾㌂のディーゼル発電機を2台置き、1階に電気室などを配備する。
将来的には現施設にある同出力の発電機を新施設に移して3台体制とする。現施設は下水道汚泥から発生する消化ガスを利用した恒常的な発電施設とすることも検討している。
23年度は建築確認申請の計画通知といった手続きや設備の価格調査に着手。24年度の着工を予定し、2―3年の工期で完成させる計画だ。
水道局の中期財政計画では概算で17億円の事業費を試算。近年は価格変動が激しいため、調査の上、工事の発注に移る考えだ。