北の住まい設計コンペ 最優秀賞は「坂ニ黄昏ル虚ロ舟」

2022年10月30日 09時00分

 北海道建築士事務所協会は、第47回北の住まい住宅設計コンペの最優秀賞に北海学園大4年生の武者凌平さんと塩野谷基悟さんの共同作品「坂ニ黄昏ル虚ロ舟」を選んだ。小樽市朝里の崖の上に住宅がたたずむ大胆さが評価された。この他、優秀賞2作品、奨励賞4作品を選定した。今回のテーマは「斜めとイエ」。まちなかや郊外を問わず、道内各地の斜めの土地を自由に想定した作品を求め、応募作品56点の中から選考した。

最優秀賞に輝いた「坂ニ黄昏ル虚ロ舟」

 最優秀賞に輝いた「坂ニ黄昏ル虚ロ舟」は小樽市朝里の崖の上を思い描いて設計。武者さんは「朝里という地域が持っている独特の美しさ、海風が吹いて山から空気が抜ける空気感を建築に落とし込んだ。それが審査員に伝わってうれしい」、塩野谷さんは「敷地が持つ魅力がとても重要で、そこと斜めをリンクしたいと思い、2人の良さを織り交ぜて挑戦的な作品になった」と笑顔で話していた。

 審査委員からは「すごくダイナミックでここに住むのは怖いなと思う半面、行ってみたい魅力がある」「バランスの取り方がオリジナリティに溢れている」「小樽の厳しさと美しさが目の前に迫り、その中での生活を提案している」などと講評した。

 受賞者は次の各氏。(カッコ内は所属)

 ◇最優秀賞▽武者凌平、塩野谷基悟(北海学園大4年)

 ◇優秀賞▽塩野谷基悟(北海学園大4年)▽国貞佑弥(室工大大学院2年)

 ◇奨励賞▽三浦光雅は2作品(フリーランス)▽奥野柊也(道科学大4年)▽尾田美月(札幌市立大3年)


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