天然芝をお披露目―。ファイターズスポーツ&エンターテイメント(本社・札幌、FSE)は3日、エスコンフィールドHOKKAIDOを公開した。10月に天然芝を張り終えるなど9割の工事が完了。ファシリティクリエーション部の小川太郎部長は「ここまで来たかという思い。2023年3月の開業に向け気を引き締めて取り組みたい」と話した。
北広島市内で工事が進む北海道日本ハムファイターズの新球場。天然芝はケンタッキーブルーグラスという寒さに強い品種で、千歳市内の畑で2年半育て、10月3―7日にグラウンド約7600m²に張った。
太陽光のほか、屋根を閉めているときはグローライトを当てて育てている。管理を担う大林組技術本部技術研究所自然環境技術研究部の十河潔司主席技師は「360度どこから見ても緑がきれいに見えるようにしたい」と話す。
レフト側にあるTOWER11は5階建ての施設で、ホテルやサウナ・温浴施設、ミュージアムなどが入り、多様な楽しみ方を提供。1階壁面には名称の由来となった元ファイターズのダルビッシュ有選手、大谷翔平選手の壁画を描いた。
グラウンドと観戦席の距離が近いことも特徴の一つ。小川部長は「球場に足を運んでもらうライブ体験を大事にしている。ぜひ来てほしい」と呼び掛けた。