単価上昇踏まえ約10億円増額 延べ床面積は最大1万m²
小樽市は新総合体育館建設について、延べ床面積を最大約1万m²、概算事業費を税込み70億円と見込んでいる。単価上昇を踏まえ、10億円ほど増額した。水泳用プールは25mを基本とする。7日の第4回新総合体育館整備検討委員会で教育委員会が報告した。
花園5丁目にある総合体育館はSRC造、地下1地上2階、延べ8513m²の規模で、1974年の建設。老朽化などを受け、隣接する旧緑小跡地への移転新築を計画している。プールを併設し、旧総合体育館は解体して駐車場とする。2022年度は基本構想策定を進めている。
建設予定地で建築可能な面積は約6500―7500m²。日影規制などのため3階建ては建設できない。
2階建ての場合、吹き抜け部を除く延べ床は最大約1万m²。内訳は体育館が7100m²、プール室が1500m²、共用部が1600m²とする。メインアリーナとサブアリーナ、プール室は1階に配置する。
水泳用プールは25mと50mを検討した結果、プール室に50mを設置できる長さが確保できないため、25mの短水路プールを基本にする。
観覧席は約1000席の確保を目指し、可動観覧席の導入などを検討。気軽に運動ができるようランニングコースの整備を視野に入れる。
防災機能確保に向けた災害備蓄庫や自家発電装置などの設置、省エネルギー機器や再エネの導入、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)化についても検討する。
PPP/PFIの導入など整備手法は、23年度以降に詳細な議論に入る見込みだ。
概算事業費は体育館・プールの本体建設費のみで算出。設計や既存施設解体、土地造成などの費用は含んでいない。市総合体育館長寿命化計画では約58億円としていたが、建設単価上昇を考慮して増額した。