仮称・国際インフォメーションセンター
小樽観光振興公社(小樽市港町4の2、西條文雪社長)は観光・商業施設の仮称・国際インフォメーションセンター新築について、2023年5月の大型連休明けごろに着工し、24年2―3月上旬の完成、3月のオープンを目指している。施工業者の選定に当たっては、市内業者を対象に23年1月下旬ごろの公告を見込んでいる。
にぎわい空間の創出を目指し、みなとオアシスの代表的施設として小樽市港町5の2にある小樽地方合同庁舎正面のおたるマリン広場(約4400m²)に建設する。当初は4階建て、延べ2036m²の規模で構想し、工事費に6億8500万円を試算していたが、高額な費用などを理由に規模を縮小。S造、平屋一部2階、延べ860m²の規模に計画を変更した。隣接地に約100台分の駐車場を用意する。
1階は小樽の特産品などを物販するほか、インバウンド対応などを図るためインフォメーションセンターを設ける。トイレブースは女性用と男性用が各17、障害者用、授乳室を設置する。
2階には景色を楽しむことができる展望スペースを配置。夏場にはビアガーデンなどの開催を検討する。waiwai合同会社が12月上旬までを業務期間に実施設計を進めている。
駐車場を含めた工事費には、物価高騰も考慮して約3億5000万円をみている。
営業時間は午前9時―午後8時の予定で、色内2丁目にある運河プラザ(小樽市観光物産プラザ)の機能を移す。当初2階に配置予定だった多目的ホールは、34号上屋(S造、平屋、1024m²)を解体した跡地に市が改築予定の観光船ターミナルに併設する計画だ。
第3号埠頭では市が進める周辺の再開発や、小樽開建の国際クルーズ船受け入れ環境整備が進む。新たに整備する駐車場と既存の駐車場を合わせ、320台を確保できる見込みだ。
駐車場とトイレ機能の確保で市民や観光客を呼び込み、第3号埠頭全体の活性化や観光地化を目指す。
西條社長は「小樽観光の魅力の一助になれば」と話している。