道新幹線4駅の新駅デザインを提案へ 鉄道運輸機構

2022年11月14日 08時00分

複数素案 絞り込みは各市町で

 鉄道・運輸機構は、北海道新幹線札幌延伸に伴い新築を計画している仮称・新八雲、長万部、仮称・新小樽、倶知安駅の設計について、1年程度かけて複数のデザイン素案をまとめ、駅が所在する自治体に提案する予定だ。簡易公募型プロポーザルで募集した駅舎の設計者は9、10月に決定。現在は各市町から提出されたデザインコンセプトを基に作業を進めているところで、素案作成後、半年から1年程度かけ自治体に1案へ絞ってもらうことを考えている。

 現時点で想定する駅舎の規模は、新八雲、新小樽、倶知安がいずれも相対式2面2線、ホーム有効長263m、長万部は島式2面4線、ホーム有効長263m。

 ことし2―7月に八雲、長万部、小樽、倶知安の4市町が提出したデザインコンセプトを見ると、新八雲は「牧場の中にある駅―二つの海をもつ八雲の大地にたつ、牧歌的風景に調和したシンプルな駅」、長万部は「湯けむり香る噴火湾、人と時代の交差点」。

 新小樽は小樽らしさを形成する歴史文化や自然環境を「まちの記憶」として駅舎に映し出し、後世へと受け継いでいきたいという思いを表現した「浪漫が薫る 温もりと心地よさを感じる駅―まちの記憶を未来へ」、倶知安は羊蹄山やニセコ連峰の恵みに感謝し四季を通じての自然景観と調和する新駅づくりを目指したいという町民の願いを込めた「羊蹄の四季の恵み―ふるさとと世界が出会う駅」となっている。

 建物設計を担当するのは、新八雲と倶知安がJR九州コンサルタンツ、長万部が安井建築設計、新小樽がJR東日本建築設計。業務期間は新八雲と長万部が2024年12月下旬、新小樽が25年1月中旬、倶知安が25年1月下旬までを見込んでいる。

 着工時期は未定だが、土木工事の駅高架橋工事から取り掛かり、その後、駅舎工事を進める見通しだ。


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