札幌市は清田区の平岡3条5丁目地区について、用途地域や特別用途地区などの変更を計画している。対象面積13.5haを近隣商業地域とし、イベントに活用できるホールの整備などを計画。イオン北海道など民間と連携したまちづくりを進める。2023年1月25日の諮問を経て、2月下旬の告示を計画する。
18日にホテルモントレエーデルホフ札幌で開かれた都市計画審議会で事前説明した。同地域は第2次都市計画マスタープランで、地域交流拠点に位置付けている。20年1月に清田と平岡が連動したまちづくりの素案を作成後、21年3月に官民連携によるまちづくりの基本的な考え方を策定し、イベント開催によるにぎわい創出事業や用途地域の見直しなどに取り組んでいる。
清田区は築年数が30年未満の比較的新しい建物が多く、更新などの再開発に時間を要することから、広い範囲で都市計画に取り組み、清田区全体の活性化につなげる考えだ。
用途地域を準住宅地域から近隣商業地域に変更し、特別用途地区は新たに第3種小売店舗地区とする考え。敷地面積の最低限度は12万9000m²、建築物の高さは27mまでとする。ホールの整備など、恒常的に市民活動ができるスペースを想定している。
また、緑保全型整備地区を設定し、植林地の保全に取り組む。面積は17・1ha。動植物など自然を維持・保全するほか、歩行空間や広場、公園の整備を計画する。
このほか、区役所と区民センターが隣接していなくて利便性に課題があることから、市は区民センターを区役所付近に移設することなどを検討している。
この日は大通西4地区、澄川南地区関連、琴似本通地区の都市計画、高速鉄道南北線の計画変更になどについて諮問し、同意を受けた。
大通西4丁目に新築するビル案は変更なし。委員からは車両増加による混雑について懸念や意見があった。