十勝総合局産業振興部は、2023年度の着工を目指す基幹水利施設整備型帯広かわにし1地区について、初弾となる用水路新設を23年5月か6月に一般競争入札する見通しだ。23年度以降残事業費は12億3000万円を試算し、30年度に事業完了する計画だ。
帯広市南部の同地区は、畑作4品がメインの大規模畑作地帯。雨水に依存した営農で天候に左右される。用水路の新設で営農用水を安定供給し、干ばつや風害を防ぐ。受益戸数は54戸、受益面積は987haとなる。総事業費は13億3000万円を試算。22年度に事業化した。
畑地かんがい987haで用水路15.4kmの新設を予定。岩内支線用水路など14路線を対象とする。管の径が100―200mmのダクタイル鋳鉄管かポリエチレン管を想定。国営かんがい排水芽室川西地区の進捗に合わせて進める。
測量設計は、22年度末に35%が完了する予定で、23年度まで取り組む見通しだ。