建て替えや大規模改修など
余市町は、老朽化が進む役場庁舎の再整備に向けた検討を本格化させる。建て替えや大規模改修などの方向性について、2023年度に策定予定の立地適正化計画を踏まえて明確にする。他施設との統合を含め、庁舎の在り方も議論する方針だ。
朝日町26の現庁舎は1971年に完成した。RC造、地下1地上3階、延べ3742m²の規模。現耐震基準前の建物のため、95年度にIs値を調査したところ0.57―4.25を測定。構造耐震判定指標のIso値0.54以上を満たしたため、小規模な修繕を図ってきたが耐震補強はしていない。
完成から50年が経過し、老朽化が著しいため再整備に向けた検討が必要と判断。建物を更新し、将来的には窓口の一本化など自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)による業務効率化を想定している。
町総務課によると、庁内で話し合いの場を設けてきたが、外部有識者などを招いての協議は未実施。今後、専門の委員会設置を含めて「できるだけ早く方向性の検討に取り掛かりたい」考えだ。
7月に策定した公共施設の在り方の検討報告書では、他施設との機能統合も話し合う方針を明記。町内には保健福祉施設や産業系施設を中心に、老朽化や利用者減で統廃合を見据える公共施設が点在している。