初弾は起伏修正など2億円
根室振興局農村振興課は2023年度、道営草地整備中標津中部第2地区に着工する。粗飼料の生産性と営農作業効率化を図る目的で、草地整備や道路整備などを計画。初弾は起伏修正などを予定し、事業費約2億円を投じる見通しだ。
同地区は中標津町北西部に位置し、広大な土地を利用した大規模草地型酪農が営まれる。しかし農家戸数の減少で、農地面積や飼養頭数の増加、従事者不足が進む。
また農畜産物輸入自由化などの情勢変化に対応するため、低コストで安定的な生産体制の構築が急務。草地整備、造成を実施し、営農作業効率化や大型経営による労働力不足改善につなげる。
22年度に新規事業化。計画では、起伏修正などの草地整備595.7haや管理用道路整備737mのほか、草地造成3.3haに取り組む。総事業費は5億4000万円で、受益面積は599ha、受益戸数は36戸となっている。
ほ場近辺の野草地や林地を牧草地に転換し、面積を広げる。固まった土を破砕し、ケンブリッジローラーで鎮圧して規模を拡大する流れだ。
22年度は2360万円を充てて調査設計を推進。23年度に着工し、26年度の完了を目指す。