23-27年度スポーツ推進計画案
旭川市は、2023―27年度のスポーツ推進計画案をまとめた。耐震性の問題を抱える花咲スポーツ公園の総合体育館の建て替えや耐震改修の検討に着手するほか、屋内練習場、スケートボードパークなどの新設も検討に入る。花咲スポーツ公園は公認プールの設置といった再整備も検討する。
市は11年度に第2次スポーツ振興計画を策定。22年度で計画期間が満了するため、23年度からの5カ年計画としてスポーツ推進計画を新たに策定する。
計画案では人口減やスポーツ施設の老朽化を課題に挙げた。特にスポーツをする場所の確保に関しては、苦労するという回答が市民アンケートで3割を占めたことから、既存施設の長寿命化に加えて新施設の整備も検討する。
花咲町5丁目の花咲スポーツ公園内にある総合体育館(S・SRC造、2階一部平屋、延べ6952m²)は1979年の建設。施設の老朽化が進んでいることに加えて、耐震性不足が判明しているため、建て替えや耐震改修といった対策を検討する。
年間を通して利用可能な屋内練習施設を新設して、冬季のスポーツ実施率を引き上げることも計画するほか、五輪を契機に普及が進むスケートボードなどアーバンスポーツ用施設の整備も視野に入れる。市民の意見を取り入れながら、整備場所や機能を考えていく。
花咲スポーツ公園内にあるプールが屋外で公式競技に対応していないため、公認化に向けて施設の再整備を検討。カムイスキーリンクスや富沢クロスカントリーコースの改修、東光スポーツ公園の整備継続も盛り込んでいる。
冬季スポーツのさらなる振興に向けて、ナショナルトレーニングセンターの誘致にも取り組む。他都市の事例を踏まえて、どの競技を対象とするかの方向性について調査を進める。
計画案に対するパブリックコメントは12月23日まで受け付け、22年度内に成案化させる。