札幌市教育委員会は2023年度、藻岩高・啓北商高再編と厚別南・青葉地区義務教育学校の新設校計2校で基本設計に取り組む。また、総事業費20億円前後を見込む仮称・定山渓地区義務教育学校に着工する。23年度予算にこれら新設校の設計・工事費と、契約済みの真駒内地区義務教育学校実施設計費など合わせて3億5800万円を要求している。
藻岩高・啓北商高再編では、南区川沿3条2丁目の藻岩高敷地内に校舎を新築する。基本設計を23年1月中旬―下旬にも公募型プロポーザル公告する見通し。27年度の開校を予定する。
厚別の義務教育学校は新札幌わかば小と青葉中を改編して新設。厚別区厚別南7丁目9の1にある新札幌わかば小の校舎を活用する。基本設計後、24年度に実施設計をし、25―26年度の施工、27年度の開校を目指している。
いずれも基本設計で校舎の配置やスケジュール、教室のレイアウトを検討する。
実施設計中の定山渓地区義務教育学校新校舎はW一部RC造、平屋、延べ3345m²の規模を想定。23年10月に杭打ちなどに着手する。24年度に工事を本格化し、25年1月に完成させる計画だ。
真駒内地区義務教育学校は22年度に主体を都市設計研究所、設備をビーゴーイングがそれぞれ基本・実施設計を一括して受注。敷地造成の実施設計はホクスイ設計コンサルが落札した。24年度の着工を見込む。
このほか、茨戸小増築の実施設計をする。2階建てを想定し、設計を含めた総事業費は7億円前後。23年度は実施設計のほか一部工事に入り、25年4月の完成を目指す。