北広島市は市道西裏線新設に伴い、周辺緑地の利活用を検討している。新球場のエスコンフィールドHOKKAIDOなど北海道ボールパークFビレッジ(Fビレッジ)と国道274号を結ぶ道路。自然環境への影響があるため、緑地の在り方を保全と利活用の両面で考える。散策路や公園などを想定。市ボールパーク周辺緑地利活用懇談会で意見を聞き、自然を生かした新たな取り組みを展開する。
道路新設によって自然環境に影響があるほか、工事中の立ち入りを禁止している既存の水辺の広場散策路は整備終了後、散策路としての機能が復元できるか検討が必要とみている。 こうした背景や道路新設で西の里の土地を購入していることもあり、道路新設に使わない部分を緑地の利活用・保全エリアに指定し、自然との共存を図る。
各エリアの詳細や利活用方法は、市ボールパーク周辺緑地利活用懇談会で意見を交わす。22日の初会合ではフットパスや観察会、「Fビレッジ来場者も楽しめるようなイベントを」という意見が出た。このほか、懇談会とは別にワークショップを開催してアイデアを募る提案が示された。
懇談会は市環境審議会や自然保護団体、行政などで構成。座長の金子正美酪農学園大教授は「Fビレッジと周辺緑地を合わせた活用プログラムができれば、北広島市ならではの取り組みになるのでは」と話した。