12月21日全面完成
道は、国の重要文化財である赤れんが庁舎改修の一環で、来場者のため、庁舎の外観を印刷した転写シートで周りを覆う。12月21日に全面が完成し、素屋根の解体作業が始まる2024年春ごろまで設置する。
転写シートは28日から北面、東面、南面の順に施工し、完了は12月21日を予定。各面の上部から作業を行う。上部は庁舎の外観が印刷されていない透明シートを設置するため、外観シートが現れるのは作業が一定程度進んでからとなる。
工事は現在、雨や風から庁舎を保護するため、建物全体を覆う素屋根(高さ約30m、幅約70m、奥行き約43m)を設置している。庁舎が見れないことから、建物の写真を転写したシートで全体を覆い、道庁に訪れる観光客に配慮する。
赤れんが庁舎は、れんが造、地下1地上2階、延べ5004m²の規模で1888(明治21)年に完成。1968年の復元工事から50年が経過し老朽化が進んでいるため、耐震化など大規模改修を実施中。実施設計は文化財建造物保存技術協会が担当。工事は竹中工務店、久米設計、岩田地崎建設の3社で構成するコンソーシアムが担う。