江別市、旧町村農場の保存活用で整備方針

2022年11月28日 18時40分

23年春に工事発注 イベントスペースを設置へ 

 江別市は2023年度に大規模改修する旧町村農場の保存活用整備方針をまとめた。旧町村邸や第一牛舎、製酪室の老朽化を改善し、建物の歴史的な価値を保全する。加えてイベントスペースを旧町村邸に設置。第一牛舎の展示内容を見直し、多くの利用者に親しまれる施設とする。億単位の事業費を見込む。23年春に工事を発注し、年度内の完了を目指す。

 28日の市議会総務文教常任委員会で市教育委員会の担当者が説明した。

 いずみ野25の1にある旧町村農場は1928年の建設。敷地面積1万1319m²に資料館として1階の334m²を開放する旧町村邸(W造、2階)、農機具などを展示する第一牛舎(W造、平屋、延べ655m²)、製酪室(れんが造、平屋、延べ49m²)が並ぶ。

 復元・整備を施し、江別の酪農や産業の歴史を発信する施設として96年に開設した。老朽化や展示方法、施設のPR不足といった課題を大規模改修で解決する。実施設計は北海道建築設計監理に依頼した。

 老朽化への対応としては旧町村邸、第一牛舎、製酪室の外壁や屋根の補修などを考えている。

 利便性や魅力の向上を図るため、旧町村邸に酪農体験や講演会が開けるイベントスペースの確保、売店リニューアル、イートインスペースの設置、トイレ洋式化などを見込む。

 第一牛舎には、はだしで走れる子ども用の空間を設けるほか、子どもの着替えや授乳に利用可能なスペースを用意。旧町村邸にあるパネルを牛舎に移設し、既存の展示物と合わせてQRコードから説明画像を見られるようにする考えだ。


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