高所作業車「スパイダーリフト」を導入 アイバック

2022年12月04日 08時00分

独・ルースマン社のBLUELIFT(ブルーリフト)SA31

 アイバック(本社・札幌)は、独・ルースマン社製の高所作業車BLUELIFT(ブルーリフト)SA31を導入した。アウトリガー4本がクモの足のように張り出す〝スパイダーリフト〟と呼ばれる機械で、重さ4・7㌧と軽くコンパクトなため、搬入条件が限られる建築内装や橋梁補修などで効果を発揮する。機動力を強みに、さまざまな現場で使ってもらいたい考えだ。

搬入条件が限られる橋梁補修などで
効果を発揮する

 クローラー式の高所作業車。作業高さは最大31mで、水平方向には最大17・3mまで伸ばせ、天井部や懐の深い作業を十分こなせる。アウトリガー4本は自動で水平を取り、左右のクローラーは段差に対応して高さを変えられることから、傾斜や段差のある現場でも安定して設置できる。

 格納時は幅1m、高さ2mまでコンパクトになり、バスケットも脱着可能なため、出入口が狭かったり旋回時の取り回しが限られる施設でも搬出入しやすい。バスケット内に付く操作盤は取り外しが可能で、車体から離れて遠隔操作することもできる。狭い箇所での搬出入時に効果的な機能だ。

 エンジンとバッテリーの2系統で動き、商業施設など排気ガスが気になる空間では、バッテリー駆動を選択すればクリーンで静かな作業環境を確保できる。クローラー式のため荷重を分散しやすく、床や路面へのダメージを少なくでき、段差や不整地の走破性でも特長を持つ。

 9月末に導入し、札幌市内の橋梁補修現場などで使用。搬入性に優れるため、商業施設やビルの建築内装、工場、倉庫の設備メンテナンスでも活躍できるとみている。

 同社では「従来は〝高所作業車を入れられないだろう〟と思っていた場所に搬入できるのが強み。このクラスで水平方向に17・3mまで伸ばせる機械は少なく、土木・建築を問わず現場のさまざまな困りごとを解決したい」と話している。


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