22年度に引き続き23年度も予備設計
留萌建管は、増毛町市街地で進める道道増毛港線の無電柱化について、2024年度の事業化を目指している。22年度に引き続き23年度も予備設計を進める。延長770mを対象に電線を歩道に埋設し、防災機能強化や景観向上につなげる。
増毛港線は、町内の日本海側に位置する。沿道には旧JR増毛駅舎や国稀酒造、国の重要文化財に指定されている旧商家丸一本間家など歴史的建造物が並び、まちの観光名所の一つとなっている。
無電柱化により、災害時に電柱が倒壊したり電線が垂れるといった危険の解消につながる。良好な景観を形成するほか、除雪の効率化といった利点が見込まれる。
整備区間は、弁天町1丁目から国道231号に接続する畠中町1丁目までの770m。車道幅員9m、歩道両側3・5mの全幅16mとなっている。工事は2期に分けて進める。弁天町1丁目から町道永寿暑寒通までの470mを1期区間とし、231号との交点までの300mを2期区間に設定した。
整備手法は地中に管路を設置し、その中に電線を収容する方法を採る。22年度は予備設計に取り組み、北海道電力やNTTといった既存の電線管理者以外で、新たに電線収容に参画したい事業者の有無などを調査した。
23年度は埋設する管路の本数、道路沿いの住戸や施設の電力需要調査などを計画。事業化を目指している24年度は詳細設計に取り組む考えだ。
管路の埋設は建管が進め、電線の収容は管理者が担当する。こうした経緯から関係機関と事業の進め方を協議する必要があり、着工時期は未定となっている。