伊達市が熱エネ施設を24年度新設

2022年12月09日 16時20分

農業生産法人に温泉供給

 伊達市は2023年度、館山下町に新設する熱エネルギー供給施設の実施設計を予定している。同地区への誘致を目指す農業生産法人に、温泉を供給するための蓄熱槽や配管を整備する。施設規模は22年度末までを業務期間とする概略設計で固めるが、温泉水の加温に木質ペレットなどの再生可能エネルギー導入を検討する。24年度の施工、25年度の供用開始が目標だ。

温泉熱を農業に利用するため、来週から掘削を開始する

 来週の開始を予定する館山下町69の1での温泉井掘削に合わせ、6日に概略設計となる熱エネルギー供給施設検討業務を入札。八千代エンジニヤリングが1回目、税抜き1280万円で落札した。

 掘削工事は10月25日に入札し、アーストラストエンジニアリング(本社・札幌)が1回目、税抜き1億3600万円で落札。道道南黄金長和線に面する掘削場所にはやぐらが組まれ、準備が進んでいる。

 掘削により年度内に温泉の温度や湧出量が判明することから、市は温泉熱利用に必要な蓄熱槽、配管、補助的に加温するための施設を新設する計画だ。温泉水の加温には木質ペレットやヒートポンプなどの活用を想定している。

 事業では温泉熱を利用して通年栽培が可能な環境を整え、誘致を予定する法人の農業団地整備などにつなげる。10月に掘削場所となる民有地5649m²を取得した。


関連キーワード: エネルギー 胆振

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

  • 川崎建設
  • 古垣建設
  • 日本仮設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,479)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,442)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,377)
交通体系整備を考える会、札幌外周高速道を構想
2023年06月20日 (1,262)
ヒトデ由来成分でカラス対策 建設業界に鳥類忌避塗料...
2019年06月28日 (1,215)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。