北5西5と大通東1の土地交換で基本合意 札幌市と竹中工務店

2022年12月13日 08時00分

 札幌市中央区北5条西5丁目街区の市有地と、竹中工務店が所有する大通東1丁目街区の旧北海道四季劇場敷地の交換について、両者は11月に基本合意した。市の不動産鑑定結果によると北5西5街区は114億円、大通東1街区は78億8000万円を試算。差額を竹中工務店が市に支払う。土地交換が実現すれば市が大通東1街区の地権者となり、再開発の事業化に向けた新たな協議の場設置を目指す。

 9日の市議会総務委員会で、市まちづくり政策局の稲垣幸直都心まちづくり推進室長が明らかにした。

 北5条西5丁目4、7にある市有地(2928m²)には、竹中工務店が所有するsapporo55ビルが立ち、同社に定期借地権を設定して貸し付けている。街区内の公共駐輪場敷地473m²は市が保有したまま、その他の土地を交換する予定だ。

 竹中工務店が持つ大通東1丁目10の1、14の1、15にある旧北海道四季劇場敷地(3711m²)は、市が同社から借り受けている。

 稲垣室長は2地区の不動産鑑定結果を示し、「差額は今後議決を経て、正式に決まった後に金銭で札幌市に支払われる」と説明。北5西5街区に関し「同社との協議で、将来的に建て替えなどを検討する場合は街区全体の調和や駐輪機能の継続を考慮し、都心まちづくりに資する計画とすることを確認している」と述べた。

 土地交換後の大通東1街区再開発について、大通公園の延長線上にオープンスペースを創出し、新たな象徴空間を形成するなどまちづくりの方向性は他の地権者である北海道電力、北海道中央バスの理解を得ているとして実現を目指す方針。この2社と新たな協議の場を設け、検討できるよう調整する考えも示した。

 市は開会中の4定議会に土地交換に関連する費用を一般会計補正予算案に計上している。

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