総合体育館移転新築へ 苫小牧市が総計基本計画案に盛る

2022年12月15日 16時45分

 苫小牧市は、2023―27年度を期間とする総合計画第7次基本計画案をまとめた。①人が集まる魅力の創造②ゼロカーボンシティへの挑戦③産業都市としてのさらなる飛躍―の3つを重点プロジェクトに設定。具体的には総合体育館の移転新築や、新たな中間ごみ処理施設の整備に向けた検討などを盛り込んだ。

 重点プロジェクトのほか、①共に支え合い健やかに暮らすまち②明日を拓く力みなぎる産業のまち③学ぶ喜びがあふれる文化の薫るまち④自然と環境にやさしいまち⑤安全・安心で快適に暮らすまち―の5つのまちづくりの目標に沿って取り組みを進めることで、人間環境都市の実現を図る。

 まちづくり目標ごとの取り組みを見ると、②産業のまちは、再生可能エネルギーや水素、カーボンリサイクルなど脱炭素技術の研究開発や実証プロジェクトの誘致を進めるほか、幹線道路などインフラ整備を進めることで企業誘致を促進。新千歳空港から近い優位性を生かした統合型リゾート(IR)の誘致や、国際リゾートエリアの形成も目指す。

 ③文化の薫るまちは、移転新築を目指す総合体育館について、市民の意見を踏まえて整備計画を策定し建て替えに取り組むほか、科学センターの移転建て替えに向けた検討を進める。PFI事業の市民文化ホールについても整備・運営を進める。

 ④自然・環境にやさしいまちで、今後見込まれる霊葬場での火葬件数増加に対応するため火葬炉の増設を計画。将来の安定的なごみ処理体制確立に向け、沼ノ端クリーンセンターの再長寿命化や新たな中間処理施設整備のほか、柏原埋立処分場、沼ノ端第2埋立処分場の次期整備に向けた検討を進める。

 ⑤安全・安心なまちでは、JR苫小牧駅前の再整備に向けた具体的な取り組みを進めるほか、中心市街地の公共交通サービスについて利便性向上策を検討。住居環境の充実に向け、老朽化した公営住宅の建て替え継続や長寿命化対策を図り、緑ケ丘公園をスポーツやレクリエーションが楽しめる公園として計画的に整備する。上下水道は耐震化や豪雨対策など、防災関連は津波避難計画の改定、住宅や建築物の耐震化にそれぞれ取り組む。


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