24年度着工見込む
足寄町は、特別養護老人ホーム「あゆみの園」の移転改築で総事業費に20億2048万円を試算している。建設費は17億9548万円、設計監理費は5606万円を占める。基本設計は指名型プロポーザル方式で2022年度内に業者を選定。23年度に実施設計に着手し、24年度に着工する。25年4月の供用開始を見込み、その後は外構と解体に取り掛かる。
西町9丁目2の31にある同施設は1974年に完成し、94年に部屋を増改築。規模はRC造、平屋、延べ2024m²で個室6室、2人部屋8室(うち3室は短期入所用)、4人部屋10室を構える。定員は長期入所56人、短期入所6人で生活介護などのサービスを提供。社会福祉協議会が運営するデイサービスセンターを併設している。
施設と設備の老朽化が進み、土砂災害警戒区域に立地しているため移転改築を決断。建設地は未定だが、土砂災害の危険性が低く、地震の揺れを軽減し、倒壊することのない構造とする考え。環境に配慮した省エネルギーシステムの採用を検討し、災害時に備えた補助電源設備を取り入れる。
新施設は長期入所49人、短期入所6人の定員で、個室と4人部屋が各5室、2人部屋2室、ユニット型の個室20室、短期入所用の個室6室の計38室とする。最大100食に対応できる調理室や食堂、霊安室などを配置。駐車場は職員・来所者合わせて40台分を設ける。
14日の町議会で介護サービス事業特別会計に基本設計費1881万円を追加する補正予算が可決された。