3万㎥に1億円
札幌市は新琴似市民運動広場の整備について、2023年度早々に盛り土工を発注する見通しだ。初弾工の位置付け。スポーツ局スポーツ部は23年度予算要求で事業費1億700万円を求めている。現在進めている実施設計に基づき、4haの敷地に約3万m³の盛り土を施す。25年度の供用開始を目指している。
1回目の盛り土後に沈下収束の確認や汚染物質の流出調査をした上で、24年度に再び盛り土1万4000m³を施す。併せて、ラグビー場、サッカー場と同程度の広さを持つ天然芝の多目的広場や18ホールのパークゴルフ場、管理棟(S造、平屋、延べ約100m²)、駐車場(40台)などを整備するため、24年度の予算は6億7000万円を見込む。発注は建設局が担う。
試験盛り土などを含めた総事業費は8億5000万円を試算するが、近年の資材高騰などで増額する可能性がある。
同広場は北区新琴似町769にあった新琴似町処分場の跡地。当初は18年度の土壌汚染対策、19年度の整備を経て20年度の供用開始を目指していたが、17年度の地質調査と基本設計で軟弱地盤が発覚したため、スケジュールを見直した。19年度の盛り土調査を踏まえ、20年度に専門家委員会を開いて事業継続が可能だと確認した。