網走市は、2023、24年度の2カ年で網走浄化センターの反応タンク設備更新を計画している。攪拌(かくはん)機など、タンク内にある機器の老朽化対策として工事費4億円を試算。機器製作に取り掛かる初年度の工事費には2億3200万円を見積もり、社会資本整備総合交付金に2次要望した。
港町6の22にある同センターは終末処理施設として1977年7月に運転開始。経年劣化が進み、施設停止などのリスクを回避するため、これまでストックマネジメント計画に沿って汚水ポンプの更新や各設備の修繕に取り組み健全度を維持してきた。
反応タンク設備更新は、エアレーションタンク内部の関連機器を交換、増設する。23年度は主に機器を製作し、24年度に設置する。施工対象は更新が攪拌機2台、散気装置、操作盤5面、流量計2台。このほか、監視装置の機能を増設する。
20年度に日水コンが実施設計を終えた。23年度に2億3200万円、24年度に1億6800万円を充ててタンク内の機器更新を完了する計画で、24年度以降にタンク外の関連設備更新に取り掛かる。