27年度までの6カ年の建設費16.6億円 市立旭川病院

2022年12月23日 16時45分

4次中期経営計画素案 自動火災報知機など盛る

 市立旭川病院は、2022―27年度を計画期間とする第4次中期経営計画素案をまとめた。6カ年の建設工事費として約16億6000万円を計上。自動火災報知機の更新、熱源ポンプ更新、無停電電源装置更新といった事業を盛り込んでいる。

 地域の医療需要に応じた公立病院機能を維持するために策定するもの。同院経営者や有識者で構成する経営委員会が素案をまとめた。

 施設整備関連では冷暖房設備の老朽化、洪水時の浸水対策、最新の医療機器導入が課題とし、計画的な更新を掲げた。資本的支出のうち、建設工事費は22年度に2億6349万4000円を措置していて、23年度は6億円、24―27年度は毎年度2億円程度の支出を見込んでいる。

 主な事業として22年度には自動火災報知機更新に1億2500万円を充てる考えだったが、入札不調となったため23年度に発注を持ち越す方針。23年度分として熱源となっている吸収式冷凍機更新に4億2950万円を予定していたが、こちらは既に契約済みで2カ年施工とする。

 24年度は冷暖房の熱源ポンプの更新に9500万円、25年度には北病棟のエアコン更新に1600万円を投入する見込み。26年度は停電時も稼働が可能となるよう無停電電源装置の更新に4000万円を充てる計画だ。

 このほか医療機器関連では22年度に放射線治療装置、25年度にエックス線テレビ装置、26年度にエックス線CT装置を購入する予定。放射線治療を強化する。

 人口減少などを踏まえ、他の旭川医大など基幹病院との機能分化も重要と位置付け、精神科病床の保有、がん拠点病院、救急医療など地域に必要な医療機能を維持する方針。新型コロナウイルス感染症の指定医療機関としても、余裕のある人員配置や認定看護師の育成に取り組むとした。

 今後は国や道の公立病院経営強化ガイドラインの改定を素案にも反映させる方針。パブリックコメントで市民意見を募った上で、成案化させる。


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