釧根地域で広域観光の発展期待
広域連携で地域活性化へ―。知床ねむろ北太平洋シーニックバイウェイが、22日のシーニックバイウェイ北海道推進協議会でルート指定された。道内では14番目、釧根地域では釧路湿原・阿寒・摩周に続く2つ目のルートとなった。
「道」を軸に地域が主体となって連携し、地域資源の保全・改善を進めることで美しい景観づくり、活力ある地域づくり、魅力ある観光空間づくりなどを図り、愛着と誇りの持てる地域の実現を目指す制度。
同ルートは釧根管内8市町で構成し、44号、243号、244号、334号、335号に加え、北太平洋シーサイドラインなど魅力あふれる道がある。知床半島をはじめ、管内に誕生した厚岸霧多布昆布森国定公園、さらにオホーツク地域や阿寒摩周国立公園なども接し、広域観光の発展が期待される。
2019年9月に候補ルートに登録。対象の地域では情報発信や清掃活動、フットパスツアー開催といった取り組みを進めてきた。新型コロナウイルス感染拡大で観光や消費の落ち込みが続く中、さらなる活性化を目指そうと、同ルート運営代表者会議は9月に指定ルートとして提案し、22日に指定を受けた。
運営代表者会議の遠藤修一代表は「広域連携を図りながら活動を継続し、釧路・根室エリアのより一層の地域活性化に寄与したい」と話した。