23年度に基本設計入札
共和町は小学校3校を統合し、中学校との一体的な整備を計画している。児童・生徒数の減少や建物の今後の老朽対策が理由。2027年度の開校を目指し、23年度に基本設計に着手する考えだ。
町内には東陽小、北辰小、西陵小、共和中の4校がある。2000年と20年の児童・生徒数を比較すると、小学校は166人、中学校は99人減少した。
4校の校舎はいずれも1974年から84年までの間に建築。適宜改修をしていて学校運営に支障はないものの、校舎の老朽化は進むこと、少子化で集団学習にも影響が出ていることから、より良い学習環境提供に向けて事業に取り組む。
校長1人、1つの教職員組織で9年間の教育を一貫する義務教育学校か、小・中学校それぞれに校長、教職員組織を置き一貫教育をする小中一貫型小・中学校にするのか年度内に決める予定。学校適正規模・適正配置基本方針では、小中一体型の義務教育学校設置を目指すとしている。
敷地内にスクールバスセンター、隣接して給食センターがある共和中(幌似2119)の敷地と、その周辺地を加えた一帯での整備を検討している。スクールバス通学とし、27年度の開校時に小中合わせて児童・生徒数373人、教職員数36人を想定している。
小学校と中学校の校舎を一体的に整備するのか、隣接して別々に整備するのかは今後決める。学校規模適正化基本計画では小中一体型の施設整備の場合、最大で校舎9000m²、体育館2400m²、合計1万1400m²を計画面積に想定している。既存の共和中校舎(RC造、3階、延べ4380m²、1974年建設)は解体する方針だ。
23年度早々に基本設計を入札し、24年度の実施設計を経て、25―26年度での施工、27年度の開校を見込む。既存3小学校の活用法は未定だ。