札幌市などは15日、市内の北大フード&メディカルイノベーション国際拠点で、第2次まちづくり戦略ビジョンをテーマとした若者とのまちづくりイベントを開いた。トークセッションやワークショップを通じ、次代の札幌を展望した。
市のほか、U35―SAPPOROと北大COI―NEXT「こころとカラダのライフデザイン共創拠点」が共催した。
U35―SAPPOROは、札幌市在住のおおむね22歳から35歳までの経営者、フリーランス、会社員らが集まり、つながりを生み出すプラットフォーム。昨年5月に発足した。北大COI―NEXTは若者が自分の選択肢を増やし、自分らしく幸せに生きる社会の実現を目指すプロジェクトに取り組んでいる。
会場には約140人が参加した。トークセッションでは秋元克広市長やU35―SAPPORO発起人の柴田涼平氏、北大産学・地域協働推進機構社会・地域創発本部の加藤智也特任助教が登壇。ファシリテーターは市職員で、U35―SAPPOROの官民共創プロジェクトマネージャーを担う阿部勇士氏が務めた。
柴田氏は「この世代がつながり、自分の考えを共有することが将来のまちづくりにつながるのではないかと考えた」とU35―SAPPORO発足の狙いを述べた。
加藤特任助教は「昨年4月に札幌に来て、住みやすいというのが第一印象。一方で、文化芸能に触れる場が少ないのでは」と指摘した。
まちづくり戦略ビジョンの概要を説明した秋元市長は「札幌は全道から見ると恵まれている。雪はプラスの面もあるが、マイナスの面もある。雪の克服や使い道を若い人の中で議論してもらいたい」と呼び掛けた。
その後、ユニバーサル、ウェルネス、スマートに分かれたワークショップで意見交換した。