25年度にも着工
蘭越町は山村開発センターの再整備について、耐震補強や設備更新を図るほか、一部増築する方針を固めた。町出身の日本画家、曲子光男氏の作品展示スペースを確保するための措置。最短で2024年度の実施設計、25年度の着工を見込んでいる。
蘭越町258の同センターはRC造、2階、延べ1304m²の規模。1978年に完成した。現行の耐震基準を満たしていないほか、設備を中心に老朽化が進んでいるため、耐震補強、照明やボイラの更新などを計画してきた。
一方、町は曲子光男記念館整備について17年度に検討委員会を立ち上げ方向性や課題を整理。19年9月の答申で、作品の保管・活用に適した施設の選定やコスト抑制を提言した。
これを踏まえ、22年6―12月に4度開いた山村開発センター改修検討委員会で、同センター内に曲子作品の展示空間を設ける方針を確認。1階正面の玄関ポーチ部分を建物として増築し、スペース確保を図る。
耐震補強や設備更新も実施するほか、ロータリーを車両が旋回可能な形に改良する。
当初は22年度の実施設計、23年度の着工を計画していたが「他の公共事業との兼ね合いもあり難しい」(総務課)状況。それぞれ2年程度の先送りとなるもようだ。