旧川湯グランドホテル・旧御園ホテル 23年度にそれぞれ発注
阿寒摩周国立公園満喫プロジェクトを進めている弟子屈町と環境省釧路自然環境事務所は、弟子屈町川湯温泉地区で所有する旧ホテルの解体を2023年度にそれぞれ発注する。町が所有する旧川湯グランドホテルの解体費は6億―7億円を見込み、6月以降の指名競争入札を予定。環境省が所有する旧御園ホテルは6月までに発注する見通しだ。
同プロジェクトでは、阿寒摩周国立公園の上質な自然を生かす体験を提供し、ナショナルパークとしてブランド化を推進。景観向上のため、廃業や休業した宿泊施設の撤去を進めている。
川湯温泉3丁目1の15にある旧川湯グランドホテルは、全6棟で延べ約1万m²の規模。敷地面積は4931m²となっている。22年度の解体着手を目指して調査・設計を進めていたが、アスベスト含有などの課題が発覚し、23年度にずれ込んだ。工期は2、3年を見込む。
環境省が解体するのは、川湯温泉3丁目1の20にある旧御園ホテル。規模は1号館がRC一部S造、5階塔屋1階、延べ2505m²、2号館がRC造、地下1地上5階塔屋1階、延べ3761m²、3号館がS造、地下1地上5階、延べ2983m²、宿舎がW造、2階、延べ195m²となっている。敷地面積は5389m²で、道道屈斜路摩周湖畔線に面する。6月までに発注し、23年度の完了を予定する。