23年度予算に設計費要望 地下の水路構造物補強
旭川市水道局は、旭神汚水中継ポンプ場の耐震改修を計画している。地下の水路構造物を補強して耐震性を確保する考え。2023年度当初予算で改修設計費の計上を要望していて、早期の着工に備える。
旭神1条3丁目にある同ポンプ場は、1998年に供用を開始した。RC造、地下1地上1階、延べ387m²の規模で、37kWの汚水ポンプ3台を備えている。
旭神地区と東神楽町で発生した汚水を市の下水処理センターに送水している。新耐震基準で建設したが、阪神淡路大震災などを踏まえた下水処理施設の耐震基準引き上げに伴い、建物の耐震性確保が課題となっている。
22年度に実施した耐震診断では上屋に問題はなかったが、地下にある汚水を流す水路の耐震性能が不足していることが判明。23年度予算での耐震改修設計費の措置を要望していて、現状はコンクリートや鉄筋を打ち直すといった改修工法を検討している。
設計費、工事費は旭川市と東神楽町で分担して拠出。発注は市水道局が担当する。