総事業費7億円で加工室や実験室を集約、業務効率化 4月ごろ入札
道建設部は、北海道大野農高敷地内で計画する食品加工施設の改築について、4月ごろの一般競争入札を予定している。主体、電気、機械に分けて発注する考え。総事業費に7億円ほどを見込んでいる。
北斗市向野2丁目26の1にある同高は、加工室や実験室などを複数所有。1965年前後に建設した建物が多く、老朽化しているため建て替える。加工室や実験室を集約して業務効率化を図る。
新施設はS造、2階、延べ994平方㍍の規模を想定。農産加工品の製造室のほか、食品科学実験室や実演販売所を設ける。地域住民らが授業を見学できるスペースや施設で作った製品を食べられる場所も設置する考えだ。
設計は二本柳慶一建築研究所が2月末までを期間に進めている。
工期は5月から24年3月末までを想定。外構などを経て、24年夏ごろの供用開始を目指している。
同高では3月末までを工期に牛舎や豚舎などを建て替え中。田島緑地前川コルポラッション・明匠建工・戸沼岩崎建設共同体などが施工している。夏ごろに供用開始する。
食品加工室の改築が一段落した後、現施設の今後の対応を決める。
農業科学科の服部良太教諭は「農業は北海道の基幹産業。新施設を活用し、授業内容の充実や地域社会に貢献できれば」と話している。