サウナを十勝の文化へ 住計画FURUTAが建設
地元工務店発、日本最大級のサウナで地元に元気を―。住計画FURUTA(本社・帯広)は新事業の「5737コンナサウナ」を4月にオープンする。JR帯広駅から車で10分の敷地4379m²に約2坪の木造コンテナ型サウナ12棟を同社の設計施工で建てる。国内では珍しい薪(まき)サウナで、熱源は同社工場で出る端材を使用。十勝の新たな文化として根付かせ、移住者の確保と地域活性化を目指す。

4月開業を目指して建設が進んでいる
昨今のサウナブームに加え、同社が施工する自宅用サウナを広めるため昨年12月に着工。古田義貴社長は「自分の趣味もあるが、工務店が生きていく新たな道を示した展示場でもある。1カ所に12棟もサウナがあるのは国内最大規模だろう」と話す。
帯広市西17条南6丁目1の5の空き地を借りて建設。サウナは男女共用が6棟、女性専用2棟、貸し切り用4棟を構え、受付棟を含めた面積は延べ284m²となる。水着着用で入浴し、外には天然水を入れた水風呂を用意する。定員は30人を見込み、人数分の駐車場と外気浴ができる椅子を設置。事業費は約1億円で、経済産業省の事業再構築補助金を使う。
熱源は薪を使用。一般的な電気やガスに比べて熱の当たりが柔らかく、体の芯から温まるのが特徴だ。通常は産業廃棄物となる端材をそのまま燃料に使うため、環境に負荷がかからない。
コンテナ型なのでトラックでの輸送も可能。将来的には公衆サウナとして公園などへの設置や災害時の暖房としての活路も見込まれる。
古田社長は、サウナを一過性のブームから十勝の文化に発展させ、サウナ好きの移住による地域活性化につながると期待。「北海道の気候なら本場フィンランドの疑似体験ができる。まずは家にサウナのある暮らしを体験してほしい」と思いを込めた。
入浴料は3000円、地元住民は2000円を想定する。2月からは事業費確保に向け、1000万円を目標にしたクラウドファンディングを実施する。
関連記事
会社探訪記 住計画FURUTA 帯広でサウナ拠点開業(2023年2月6日)