函館開建が23年度に詳細設計
函館開建は228号江差町姥神地区交差点の安全対策に向けた検討を進めている。カーブがきつく視距も悪いため。ラウンドアバウト(環状交差点)化を候補の一つに挙げている。2023年度は詳細設計を発注する。整備が実現すると、管内では上ノ国町の228号大留交差点に続き2カ所目となる。
姥神の交差点は、開陽丸記念館がある鴎島や、江差町中心部に至る町道など多方面に分岐している。この部分の228号の幅員は車道6.5m、路肩両側各2.25m、歩道両側各3.5mの全幅18mとなっている。
カーブの曲線半径は60mときつく、周辺には建物が立ち並んでいるため視距が悪い。地元住民はスピードを落としながら走行していて重大事故は起きていないが、物損事故や追突事故はたびたび発生し、対策の要望を受けている。
対策の手法や整備時期は確定していないが、ラウンドアバウトを候補の一つとしてこのほど、交通安全対策設計を簡易公募型プロポーザルで公告。24年3月15日までの期間で、ラウンドアバウトの詳細設計、道路標識設計、情報ボックス管路の移設設計などを進める。
ラウンドアバウトは信号機のない環状交差点で、進入時と通行時に速度を落とさざるを得ないため、重大事故の防止に寄与する。災害時も安全に通行でき、環境負荷低減にも役立つ。同開建道路計画課では「江差町が鴎島で展開する北の江の島構想への影響も考慮しながら検討する」としている。
道内ではこれまでに、直轄事業で函館開建が19年度に上ノ国町の228号大留交差点、稚内開建が20年度に浜頓別町の275号浜頓別交差点をそれぞれラウンドアバウト化した。札幌建管もエスコンフィールドHOKKAIDOの開業に合わせ、北広島市内の道道きたひろしま総合運動公園線でラウンドアバウトを整備中だ。