栗沢小中統合する義務教育学校整備へ 岩見沢市

2023年02月03日 16時39分

24年度に統合校舎の基本設計 調査結果次第で改築も

 岩見沢市は、老朽化が進む栗沢小と栗沢中を統合する義務教育学校整備を計画している。2024年度に基本設計、25年度に実施設計、26―27年度に本体施工、28年度に既存施設解体などの大まかな整備スケジュールを想定。23年度に見込む栗沢中の耐力度調査の結果によって、栗沢中の改修・増築か改築による義務教育学校整備を判断する見通しだ。

老朽化が進む栗沢中

 北村、栗沢の両地区は23年度に小中一貫教育を導入。市教育委員会がまとめた小中一貫教育の基本方針によると、将来的に他の中学校区でも導入を検討する予定だ。校舎の老朽化で大規模な改修が必要な学校は、施設一体型の義務教育学校の開設も含め検討する方針を示している。

 国道234号沿いの栗沢町南幸穂27にある栗沢中は、1970―71年建設の校舎がRC造、3階、延べ4128m²で、72年建設の屋内体育館がS造、平屋、延べ901m²の規模。校地面積は5万3088m²。築50年以上経過しているが、校舎は04年度に耐震改修済み、屋体は耐震診断で耐震性ありとなっている。22年4月1日現在の学級数は4学級(特別支援1学級を含む)で、生徒数は86人だ。

 栗沢町南幸穂66にある栗沢小は、栗沢中に隣接し91年に新校舎を建設。校舎はRC造、2階、延べ4704m²、屋体はS造、2階、延べ1711m²で、校地面積は4万1242m²。22年4月1日現在の学級数は8学級(特別支援学級2を含む)で児童数は114人いる。

 義務教育学校整備に当たっては、栗沢中の改修・増築の場合を想定し、概算事業費に28億4000万円(栗沢小解体など含む)を試算。耐力度調査で問題ありの場合は、栗沢中改築として義務教育学校新築の方針で、建設地を検討。概算事業費も膨らむ見通しだ。


関連キーワード: 学校 空知

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

北海道建設新聞社新卒・キャリア記者採用募集バナー
  • オノデラ
  • web企画
  • 日本仮設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

セントラルリーシング、千歳に複合レジャー拠点
2023年02月24日 (20,418)
イオン新店舗周辺の3路線を改良 室蘭市が24年度着...
2023年02月24日 (14,696)
真駒内地区義務教育学校、24年秋ごろ着工
2023年02月27日 (5,077)
ラピダスが千歳に半導体工場建設へ
2023年02月27日 (4,366)
来場者の五感を刺激 エスコンフィールド内覧会で実感
2023年03月11日 (3,853)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第251回「マスクの使い方」。換気がよい戸外ではそろそろ外しても大丈夫です。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第30回「春を待つ街路樹」。街を彩り、運転をしやすくする、景観のお助けアイテムとも言えます。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第28回「『学び直し』の機会提供」。職場内の意識が改革され、多様性が取り入れられます。

連載 北海道開発事業費
見え始めた未来像
2023年度

迫る巨大地震
2023年度の北海道開発事業費を検証しながら、本道建設業の課題を整理する。