24年度に統合校舎の基本設計 調査結果次第で改築も
岩見沢市は、老朽化が進む栗沢小と栗沢中を統合する義務教育学校整備を計画している。2024年度に基本設計、25年度に実施設計、26―27年度に本体施工、28年度に既存施設解体などの大まかな整備スケジュールを想定。23年度に見込む栗沢中の耐力度調査の結果によって、栗沢中の改修・増築か改築による義務教育学校整備を判断する見通しだ。

老朽化が進む栗沢中
北村、栗沢の両地区は23年度に小中一貫教育を導入。市教育委員会がまとめた小中一貫教育の基本方針によると、将来的に他の中学校区でも導入を検討する予定だ。校舎の老朽化で大規模な改修が必要な学校は、施設一体型の義務教育学校の開設も含め検討する方針を示している。
国道234号沿いの栗沢町南幸穂27にある栗沢中は、1970―71年建設の校舎がRC造、3階、延べ4128m²で、72年建設の屋内体育館がS造、平屋、延べ901m²の規模。校地面積は5万3088m²。築50年以上経過しているが、校舎は04年度に耐震改修済み、屋体は耐震診断で耐震性ありとなっている。22年4月1日現在の学級数は4学級(特別支援1学級を含む)で、生徒数は86人だ。
栗沢町南幸穂66にある栗沢小は、栗沢中に隣接し91年に新校舎を建設。校舎はRC造、2階、延べ4704m²、屋体はS造、2階、延べ1711m²で、校地面積は4万1242m²。22年4月1日現在の学級数は8学級(特別支援学級2を含む)で児童数は114人いる。
義務教育学校整備に当たっては、栗沢中の改修・増築の場合を想定し、概算事業費に28億4000万円(栗沢小解体など含む)を試算。耐力度調査で問題ありの場合は、栗沢中改築として義務教育学校新築の方針で、建設地を検討。概算事業費も膨らむ見通しだ。