23年度に設計、24年度着工
羽幌町は、焼尻島にある焼尻小中の改築について、月内にも設計施工一括で公募型プロポーザル公告する。2023年度は実施設計に着手し、24、25年度の2カ年で施工する。26年4月の供用開始を目指している。
町議会が6日に開いた23年第1回臨時会で、実施設計の債務負担行為設定について審議し可決した。23年度を期間とし、委託費4512万2000円を限度額に設定。契約は22年度に前倒し、事業の円滑化につなげる。
同小中は、島中心部から北東側の焼尻豊崎105に位置する。小学校校舎はRC造、2階、延べ804m²の規模で1970年に建設した。屋体は72年に建てRC造、平屋、延べ461m²。中学校校舎はRC造、2階、延べ1043m²、76年に小学校校舎に併設する形で建てた。
小学校の校舎と屋体は築後50年以上、中学校校舎も同等の年数が経過。22年にIA研究所が耐力度調査に取り組んだ結果、建て替えが必要と判断した。
新たな校舎は、現在地から西側周辺に建てる予定。23年度は実施設計のほか、地質調査と測量も進める。
同小中の建て替えを巡っては、焼尻東浜260に位置する焼尻総合研修センターとの統合案も検討していた。しかし、新校舎が既存校舎より西側に建ち、加えて同センターを除却した場合、周辺住民の避難所もなくなってしまう。このため町では島民の意見も踏まえ無理に統合する必要はないと判断した。