建設業向けコワーキングスペース 札幌市中央区で運営

2023年02月09日 08時00分

南2条西8丁目と大通西18丁目の2拠点

 オフィス内装や電気設備工事を手掛けるカエル・デザイン・プロジェクト(本社・小樽)は、建設業向けのコワーキングスペースを運営している。札幌市中央区の南2条西8丁目と大通西18丁目の2拠点で年間2000万円の売り上げ目標を掲げる。今後支社のある大阪、東京でも展開する構想だ。

西8丁目店の防音工作室

 西8丁目店(南2条西8丁目3の1)は、防音工作室や移動可能な作業台を備えたスペースなど、ものづくりに特化した空間。オフィスや店舗の内装工事は、深夜帯しか音の出る作業ができない。中心部で昼間に作業できるワークスペースがあればという社内の声から発想を得た。図面や工具を現場近くで調達できるメリットをアピールする。

 一方、西18丁目店(大通西18丁目1の14)は個室ブースと会議室、大判プリンターを備え、デザインや設計などクリエイティブな作業向けだ。地域の工務店のほか、市外や道外の設計会社には出張中の作業場や打ち合わせでの活用を期待する。

 どちらも資材搬入の際に車が止めやすく、中心部近辺の立地を選んだ。通路やドア高は2・1m以上を確保し、運搬時の取り回しに配慮。月額1万1000円(税込み)からのプランのほか、デイリーレンタル、30分刻みの時間貸しに対応。工具やロッカーもレンタルする。

 利用者は建設業者などのほか、DIYや工芸を楽しむ一般層も多い。家で大きな音を出せず困っていた人に好評だ。田沼美明社長はプロと愛好家が交わる場所として「慢性的に人手不足の建設業界に興味を持つ人が増えれば」と期待を寄せる。

 また、18丁目店のコワーキングスペースでは今後、電気工事や設計デザインに関する入門講座を開く予定。講師には社内専門職のほか、将来は外部人材の招聘(しょうへい)も視野に入れる。4月以降に授業内容を発表する。多角的に取り組むことで新たな収入源につなげる考えだ。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

  • オノデラ
  • 古垣建設
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

セントラルリーシング、千歳に複合レジャー拠点
2023年02月24日 (20,452)
イオン新店舗周辺の3路線を改良 室蘭市が24年度着...
2023年02月24日 (14,760)
真駒内地区義務教育学校、24年秋ごろ着工
2023年02月27日 (5,092)
ラピダスが千歳に半導体工場建設へ
2023年02月27日 (4,426)
来場者の五感を刺激 エスコンフィールド内覧会で実感
2023年03月11日 (3,876)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第251回「マスクの使い方」。換気がよい戸外ではそろそろ外しても大丈夫です。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第30回「春を待つ街路樹」。街を彩り、運転をしやすくする、景観のお助けアイテムとも言えます。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第28回「『学び直し』の機会提供」。職場内の意識が改革され、多様性が取り入れられます。

連載 北海道開発事業費
見え始めた未来像
2023年度

迫る巨大地震
2023年度の北海道開発事業費を検証しながら、本道建設業の課題を整理する。