工事費総額は約4億円
渡島総合局水産課は、北海道津軽海峡地区で進める魚礁設置のうち、3カ所を3月にも一般競争公告する。工事費の総額は約4億円。年度明け早々の着工を見込む。2023年度はこれら以外でも魚礁設置を発注する可能性がある。
22年度の新規採択事業。31年度までを計画期間とする。10カ年で145億円を投入し、24漁場で計35万1800空m³の魚礁設置などを施す。
近年、津軽海峡地区ではイカやコンブなどの漁獲量が減少。水生動物の隠れ場や餌場、産卵場所となる魚礁や増殖場を整備して漁獲量の向上を図る。
23年度は6月までに小島南部(松前町)、福島(福島町)、住吉(函館市)の各漁場で魚礁設置に入る。
小島南部は22年度に着工し、菅原組・高橋組・小泉建設共同体が初弾工を受注。23年1月末までを工期にFP魚礁3型を283個を設置した。23年度もFP魚礁3型設置に取り組む。工事費は1億5000万円ほどを見込んでいる。
工事の進捗を見ながら、津軽海峡地区の他の漁場でも整備を随時進める考えだ。