長寿命化0.5ポイント加点
網走建管は、斜里町内で実施する知布泊漁港水産物供給基盤機能保全を週内に公告する。重点工事の対象で、長寿命化の0.5ポイントが加点される。西防波堤70mのコンクリート打ち直しなどを計画。工事費2億3600万円を見込み、3月下旬に入札する予定だ。
同漁港は1978年に整備した北護岸といった施設の老朽化が課題となっていた。早急な対策が必要なため2015年度に機能保全計画を策定し、16年度に事業着手。総事業費に16億円を試算し、26年度の完了を目指す。
全体で西防波堤330.8m、西護岸19.9m、北護岸137.5m、マイナス3.5m岸壁230m、マイナス3.5m泊地1万8000m²を整備する。西防波堤は天板や胸壁などが損傷しているため取り壊し、コンクリートを打ち直す。その際、胸壁に隣接して設置している消波ブロックを撤去し、施工した後に再度設置する。護岸2カ所は胸壁をかさ上げして消波ブロックを追加する。マイナス3.5m岸壁は欠損部分を含めて上部を取り壊し、コンクリートを打ち直す。泊地はグラブ浚渫をして船舶の操業に必要な深さを確保する。
今回の工事では西防波堤70mのコンクリート打ち直しやマイナス3.5m泊地浚渫を実施する。このほか、斜里漁港でマイナス4m航路浚渫、ウトロ漁港海岸で42mを対象に海岸護岸にも取り組む予定。工期は12カ月を見ている。