留萌振興局農村振興課は、天塩町で進めている草地整備天塩創生地区の2023年度以降残事業費に6億3200万円を試算している。事業量は草地整備304haと草地造成4haを見込む。不陸や湿害対策を施し経営基盤の安定化につなげる。
同地区は天塩町の全域に点在する形で広がる牧草地帯。丘陵地が草地で、経年変化による不陸、湿害が起きている。不陸に起因する湛水(たんすい)は牧草収穫時の刈り残し、作業の遅れなどを引き起こしている。
同課ではこうした営農上の課題解決に向けて、21―25年度を期間に事業化した。受益面積は416ha。総事業費は8億6800万円を見込む。全体では草地整備410haと草地造成6haを計画した。
22年度は、草地整備のうち凸凹をならす起伏修正Ⅰを106ha、暗渠25haを手掛けた。草地造成では造成Ⅰと暗渠それぞれ2haを実施。暗渠は合成樹脂管で、吸水渠が口径60mm、集水渠が60―150mmとしている。
23年度以降の残事業量は、草地整備が304ha。起伏修正Ⅰが300ha、くぼみなどを解消する起伏修正Ⅱが4haという内訳で、このほかに暗渠132haがある。草地造成は、造成Ⅰが4ha、暗渠2haが残る。
23年度は当初予算分と22年度末発注分を合わせて草地整備77.8haに取り組む計画だ。