札幌市教育委員会は13日、再開発計画がある中央区北5条西1丁目の市有地の一部と、南20条西15丁目の北海道郵政研修センター跡地を交換する方針を明らかにした。センター跡地を伏見小の改築候補地とし、西1街区の一部を同跡地の価格相当分で等価交換する考え。伏見小の改築時期は今後検討する。
同日の市議会文教委員会で、市教委の池田秀利学校施設担当部長が明らかにした。
南18条西15丁目1の1の伏見小は校舎が1982年、屋内運動場が84年の建設。築後40年近くが経過し、老朽化が進んでいる。敷地面積は1万38m²で一般的な小学校と比べて狭く、不整形なことから十分なグラウンド用地を確保できていない。
このため市教委は、現地建て替えが困難だと判断。校区の中心に近い郵政研修センター跡地(1万4922m²)の購入を日本郵便に提示した。同社から北5西1地区の市有地(1万2813m²)の一部との交換打診があったため、等価交換を計画した。
同センター跡地の譲渡については1月13日に総務省の認可を受けた。建物は日本郵便の負担により解体中で、秋にも終わる。4月以降、不動産鑑定評価を経て、交換の詳細条件を詰める。
北5西1・西2地区には道内最大規模となる再開発計画がある。再開発ビルは延べ38万8500m²、高層部の高さは245mで、23年度の着工が見込まれている。
土地交換に関して日本郵便の担当者は「どのように再開発に関わるか、今後、再開発準備組合と協議する」と話している。