川湯温泉再開発加速へ ホテル跡地に拠点広場整備

2023年02月16日 08時00分

宿泊事業者の投資期待

 弟子屈町は、川湯温泉街まちづくりマスタープラン素案をまとめた。星野リゾートの高級リゾートホテル開発を皮切りに、近隣のホテル跡を環境省と町が2023年度に解体。跡地はシンボル的な拠点広場「川湯ラグーン」として整備し、入浴施設やキャンプ場、飲食店などを配置する考えだ。残る廃ホテル3棟の在り方も検討する。新たな宿泊事業者らの投資が期待され、温泉街の一体的な再開発が加速する。(釧路支社・坂本 健次郎記者)

 町所有の旧川湯グランドホテルと、環境省所有の旧御園ホテルは23年度に解体。それぞれが6月ごろにも発注する見通し。跡地に整備する「川湯ラグーン」は、入浴施設や温泉川との親水空間にテラス、ビアバーなどの飲食店なども配置する計画。

 また23年度内には旧ホテル湖山荘や旧華の湯付近にある店舗跡3棟などの解体に取り組む方針だ。

 営業中のホテル5棟を含め温泉街全体で、400―450室を最大とした適正な規模にする方向。星野リゾートは40室程度を見込む。川付近に設置する建物は平屋のみにするといった制限を設け、景観に配慮したまちづくりを進める。

 点在する空き家や空き地なども有効活用する。緑地や、川沿い遊歩道やテラスを整備する方針。土産店や飲食店が並ぶ中心部は「川湯横丁」として屋台村の様にする構想もある。温水プール付近では、RVパークキャンプ場や日帰り温泉施設の整備なども検討する。

 町は、川湯温泉街まちづくりマスタープランを3月にも成案化する。14日に住民説明会を開き、温泉街再生に向けた取り組み方針を紹介した。

 温泉街のホテル跡は、旧パレスホテルを町が取得。金鉄商会(本社・札幌)が20年に閉業した弟子屈町川湯温泉の「名湯の森ホテルきたふくろう」の土地・建物を取得した。一体的な再開発が期待され、大きく生まれ変わろうとしている。

 北海道建設新聞2023年2月15日付2面には、関連記事として金鉄商会の「名湯の森ホテルきたふくろう」取得の詳細記事が掲載されています。閲覧は新聞本紙か、e-kensinプラスの記事検索コーナー、またはe-kensinマップをご覧ください。

関連キーワード: ホテル 入浴施設 観光 釧路

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