総事業費4億円 23年度は土留め柵30m
稚内建管は、稚内市緑2丁目急傾斜地崩壊対策の2023年度着工を要望している。軽量法枠を土留め柵に改築し斜面の安定度向上を図る。23年度には土留め柵約30mや振動・騒音調査などに6000万円を要望しており、工事は一般競争で7月の発注を見込む。
稚内市南地区活動拠点センターなどの背後地に位置する同地区は、最大崖高24m、最急勾配40度の斜面地形で斜面上下部には人家19戸が立ち並ぶ。
1984年度から85年度までにかけて軽量法枠を整備。しかし、度重なる豪雨や凍上融解など自然災害による作用で、既存施設の浮き上がりや変状が確認され、崩壊防止機能低下が顕在化してきた。
これらの課題を解決するため、軽量法枠から土留め柵へと改築する。事業期間は25年度まで、総事業費は約4億円を見込む。23年度要求では土留め柵30mと振動・騒音調査、家屋調査に6000万円を要望。工事は一般競争で7月、調査は指名競争で6月に発注する予定だ。