帯広開建帯広河川と地元がタッグ
ダムでためたうま味、十勝から発信―。帯広開建帯広河川事務所が地元事業者と取り組む、札内川ダムを使った飲食品貯蔵で熟成したチーズが完成した。23日から3月末まで帯広市内の「Tokachi Cafeみるね。」で提供する札内川ダム熟成チーズカレーセットに使い、同ダムで貯蔵したコーヒーと合わせて出す。3月からはチーズのみの一般販売も予定する。

23日から提供する熟成チーズを使った札内川ダムカレー
ダムの右岸リムトンネルは一年を通じて8度前後のため、飲食品の貯蔵に最適。コーヒー豆や日本酒も貯蔵した。チーズは昨年9月から3カ月熟成。うま味が増して、こくが深くなった。
協力した十勝野フロマージュ(本社・中札内)の赤部順哉社長は「期待通り」とチーズの出来具合に太鼓判を押す。「自然の冷温なのでエネルギーを使わず環境に良い。今は少量だが多くの人に提供したい」と話す。今後は種類や期間を変えたさらなる熟成を検討している。
須賀可人所長は「ダムを使った実験的取り組みが地域に受け入れられてきた。効果があるものは恒常的に実施したい」と今後を見据える。(帯広)